神道とは何か

■神道とは、「一定の神聖な場所において、可畏きものを、畏敬の念または畏怖の念からおまつりすること」です。この定義の特色は、神道の核心について「まつる」という行為に求めている点です。また、「まつり」が行われるのは神社、磐座(いわくら)、神籠(ひもろぎ)などであり、神道は一定の神聖な場所と結びついています。たとえば、阿弥陀仏への信仰は、必ずしも仏像を安置した特定の寺院などと結び付ける必要はありませんが、天照大神に対する信仰は伊勢の五十鈴川の川上に鎮座する皇大神宮と結びついたものです。

◆神道の感覚

◆神道は宗教ではない!?

◆神道の「神」とは何か

◇神をまつる心情

◆神道の社会的機能

◆神道の信仰

◆祭る(祀る)ということ

◆まつりの原点―アメノウズメー

◆たまふり(1)

◆日本書紀における「神道』

◆遠野物語

◆神道信者を判別する方法

◆神社の場所—境界線上の宗教—

◆神社の誕生(1)

◆神社の誕生(2)

◆神道の2つのルーツ

◆神道スタイル