パワースポット・神道とは何か

パワースポット

■神に対する信仰は、山や岩などに対する信仰から始まり、その後、人格神に対する信仰へと移って行ったと考えられます。そうすると、自然に対する信仰はなくなってしまったのでしょうか。

■いや、この信仰は最近持ち直しています。それは、近時のパワースポットブームです。パワースポットは和製英語であり、1990年代始めに、「大地のエネルギーを取り入れる場所」として使用されたのが始まりとされています。 パワースポットとは、そこに行くとエネルギーが感じられ、人々を元気にし、癒しを与える特定の「場」です。

神道とは何か

神道とは、「一定の神聖な場所において、可畏きものを、畏敬の念または畏怖の念からおまつりすること」です。神道を他の宗教と区別する点を一言で言えば「まつり」を中心とする信仰だということです。
■また、まつりが行われるのは、神社、磐座(いわくら)、神籠(ひもろぎ)などであり、神道は一定の神聖な場所と結びついています。たとえば、阿弥陀仏への信仰は、必ずしも仏像を安置した特定の寺院などと結び付ける必要はありませんが、天照大神に対する信仰は伊勢の五十鈴川の川上に鎮座する皇大神宮と結びついています。