●私たちは、目、耳、鼻、舌、皮膚などの感覚器官を通して、この世界を認識しています。私たちが世界を認識しているということは実感そのものであり、疑いようがありません。私たちが世界を認識しているこの実感を、ここでは、「意識」と呼ぶことにします。
●一方、私たちは、私たちが認識するしないにかかわらず、この世界(宇宙)は「客観的に」存在していると信じ込んでいます。しかし、どうしてそのように言えるのでしょうか。
●実は、私たちは、世界の認識と世界の存在について大きな誤解をしています。ここでは、実在に関する現代人の誤解を明らかにしていきたいと思います。
(2) 意識がこの世界を作り出している—意識の「統合作用」について―