●それでは、私たちが帰るべき全体意識(宇宙意識)の世界とはどのような世界なのでしょうか。これまで述べてきたように、全体意識は、ダークマターやダークエネルギーのように、その存在は論理的に推測できても、それがどのような世界なのかについては、私たちには見当もつきません。というのも、全体意識の世界は、私たちが死んだ後に体験する世界だからです。
●しかし、全体意識の世界を知る手がかりがあります。全体意識の世界を見たと思われる人たちがいるのです。臨死体験をした人たちです。臨死体験をした人たちは、自己の身体を離れてこれまで見たこともない世界を体験し、その後また自己の身体に戻ってきました。全体意識の世界は、私たちが身体的「死」を迎えた後に帰っていく世界ですから、臨死体験者の見た世界は、おそらく、全体意識(宇宙意識)の世界ではないかと思われます。
●臨死体験者は、あちらの世界(全体意識の世界)をどのように語っているのでしょうか。
(1) 臨死体験者の体験談によれば、臨死体験者は、体外離脱をして、ベッドに横たわっている自分自身やまわりの人たちを眺めることができます。すなわち、私たちの意識は、肉体が滅びても存続しているのです。この際、私たちには肉体はありませんので、私たちは、意識体(スピリット)として存在しています。
(2) また、上のとおり、私たちの意識は、脳によらなくても、また、感覚器官に頼らなくとも認識を行うのです。
(3) 臨死体験者の体験談によれば、その世界では、私たち(スピリット)は、意識を向けさえすれば、時空を超えて、どんな時代のどんな場所にでも赴くことができます。すなわち、宇宙の誕生時に行くことができますし、宇宙の果てまで行くこともできます。また、どの時代のどんな生物とも会うことができます。もちろん、私たち(スピリット)が意識すれば、恐竜に会うことだってできます。
(4) 臨死体験者の体験談によれば、その世界では、時間は直線的に流れるものではありません。過去、現在、未来は同時に進行しています。
(5) 臨死体験者の体験談によれば、私たちは他の人(他のスピリット)の意識の中に入り込み、内側からその人を理解することができます。また、動物や昆虫の中に入り込み、内側からその生を体験することもできます。言い換えれば、私たちはすべての生命を分かち合っているのです。
☞ワンネスの世界(全体意識の世界)はどんな場所か
●臨死体験者たちは「あの世」について語っているのでしょうか。いや、それは違います。彼らが見たものは、まさに、認識することと存在することとが同じ世界です。また、人類誕生以来の無数の人たちの意識、さらには、これまで存在した無数の生物たちの意識が集約されている世界です。臨死体験者によるあちらの世界の説明は、(2)で推論した全体意識(宇宙意識)の世界と見事に合致しています。
●すなわち、臨死体験者が見たものは、まさに身体のくびきから解放されたことによって体験した、全体意識(宇宙意識)の世界ではないかと思われるのです。