●まず、強調したい点は、臨死体験者の多くが、あちらの世界について、言語という、極めて限定され、また、一定の文化的形式をもった表現方法で語ることの困難性または不可能性について述べている点です。
●思うに、この世の出来事であれば、「山」というだけで誰でも共通のイメージを持つことができるのに対し、あちらの世界は、私たちがこれまで体験したことのない世界であったため、共通イメージを前提とする言語という表現方法では表現することができないということではないかと思います。これを前提に、臨死体験者の声をまとめていきたいと思います。
●私は、何かの力によって肉体から押し出されたような感じがしています。バナナの皮をむくようにスルっと肉体から抜け出す感じです。
●魂が肉体から離れても私の意識は継続しています。つまり、私には死んだ意識はありません。
●私は、病院のベッドの上から、また、事故の現場の真上から、自分の身体やそのまわりにいる人たちを眺めています。
●私の知覚は生きているときよりも鋭敏になり、自分のまわりで起っていることを、まるでその人になったかのように感じています。
●私は、ベットに横たわっている自分の身体に何の愛着も感じてはいません。
●私は、自分自身をエネルギーを放つ光の点(または塊)のように感じています。
*ここでは、この状態の自分を「スピリット」と呼ぶことにします。
●私は素晴らしい解放感を感じています。まったく痛みはなく、恐れの感覚もありません。