千鳥ヶ淵

■千鳥ヶ淵は、地下鉄東西線九段下駅から徒歩5分、東京を代表する桜の名所です。今年の桜の開花は早く、3月24日に訪れましたが、すでに満開でした。

■お堀の外側の千鳥ケ淵緑道は観光客でごった返していました(右写真)。実は濠の内側の北の丸公園からも桜を眺めることができます。こちらの方は静かに観桜することができます。

■桜の歴史はそれほど古くはありません。現存する最も古いソメイヨシノは、昭和5年(1930年)に植えられたものですが、その多くは戦後の昭和30年代に植樹されています。

■徳川家康が入府したころの江戸は入江に面した低湿地で、井戸水には多くの塩分が含まれていました。そこで城の周りの局沢川をせき止め、飲料水用の貯水池として造られたのが千鳥ヶ淵です。

■千鳥ヶ淵の名称は、かつて半蔵門土橋まで広がっていた淵の形が「千鳥」に似ているからといわれています。「堀」や「濠」ではなく「淵」なのは、元来あった川を深みのある淀みにしたからです。

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