■土浦駅からバスで40分弱、北条で下車します。ここは筑波山の南麓にあたり、「日本の道百選」にも選ばれている「つくば道」の起点です。つくば道は、筑波山に向かってまっすぐ伸びており、常に筑波山の秀麗な姿を眺めながら歩くことができます。
■筑波山は徳川家康に「鬼門の護り」としてあがめられ、家光の時代に、中禅寺(現在の筑波山神社)の堂社を一新する工事が行われました。つくば道は、その資材運搬用の道として整備されました。その後この道は、筑波山の参詣道となって賑わいました。
■つくば道の中間地点に神郡(かんごおり)の家並みがあります。神郡という地名は、古代からこの一帯が筑波神領だったことに由来するといわれています。実は、右の写真は少し横幅を縮めています。筑波山の山容は、感覚的にはこんな感じです。
■右は筑波山の中腹(海抜270m)にある筑波山神社拝殿です。ここには本殿はありません。筑波山自身がご神体であり、本殿は、男体山、女体山の山頂にそれぞれ置かれています。筑波山神社の境内は、拝殿より上の筑波山全体であり、約354haにおよびます。
■『万葉集』には筑波山の歌が25首詠まれています。これは、大和三山や富士山よりも多く、筑波山は、万葉集で最も歌の詠まれた山でもあるのです。