私たちの人生で本当に価値のあること

■臨死体験をした多くの人たちは、あちらの世界で、はじめに、ライフレビューを体験すると言います。ライフレビューはパノラマ視現象とも呼ばれ、自分が生まれてから死ぬまでのありとあらゆる場面まさに「すべて」を、自分を取り囲む360度のスクリーンから降りかかってくるかのように目の当たりにするのです。その体験は強烈なものだといいます。しかも、この体験は、自分が何をしたのかばかりではなく、自分の行為を他の人たちがどう感じたのかをも含めて体験します。

■ライフレビューは、自分の人間としての一生を振り返ることによって、全体意識へと帰ってきたその後の人生の糧とするためになされると考えられています。

■そして同時に、ライフレビューは、私たちの人生において、本当に価値があることは何かという点も教えてくれています。と言いますのは個人の人生において、全体意識(全存在)によって記憶(記録)されるのは、「その人が人生の中でどのように認識し、どのように選択し、どのように行動し、それが他の人たちにどのような影響を与えたのか」だということを示しているからです。これは、全体意識がこの世界の発展のために参考とするのは、私たちがどう生きたかということであり、そして、それを他の人たちがどう受け止めたのかということだということです。

■すなわち、ライフレビューが教えていることは、私たちの人生において本当に価値があるのは、「私たちの人生のその時点その時点(すなわち現在)において、私たちがどう生きたのか(どう感じ、どう選択し、どう行動したのか)」ということのみであるということです。私たちの価値は、この世で成功したのか失敗したのか、この世で評価されたのかされなかったのか、この世で一定の地位についたのかつかなかったのか、この世で富を築いたのか築かなかったのかなどで決まるものではないのです。

☞(6)あなたの思うとおりにあなたの人生を生きなさい