■来宮神社(きのみやじんじゃ)は熱海市JR来宮駅から徒歩5分、国の天然記念物に指定されている楠(くすのき)があります。
■大楠は高さ26メートル、幹回り24メートルで、樹齢は2100年と推定されています。幹の一部が切り取られていますが、その佇まいは圧巻であり、巨樹のもつ生命力をみなぎらせています。
■元来、楠の巨木は7本ありました。今から170年前の嘉永年間に熱海村に漁業権をめぐる事件が勃発し、その訴訟費用を捻出するため、5本が伐採されました。この大楠は残った2本のうちの1本です。もう1本も参道近くにあり、第2大楠と呼ばれています。落雷で中は空洞ですが、まだ、青々とした葉を茂らせています。
■境内はたいへん整備されており、参道入口に竹林あり、センスのよいカフェあり、ライトアップありで、おじさんには少々違和感がありますが、神社の生き残り戦略としては悪くないと思います。