柿田川

■柿田川(かきたがわ)は、大量の湧水を水源とする日本でも稀有な河川です。また、全長約1.2kmで狩野川に注ぎ、日本で最も短い一級河川でもあります。水源の湧水は主要なもので数十カ所あり、1日の湧水量は約120万トン(およそ25mプール2000杯分)と言われています。富士山全体の地下水の量は、1日当たり約450万トンと推定されていますからその約2割がここから湧き出ていることになります。

■柿田川は、1985年(昭和60年)に、柿田川湧水群として名水百選に選定され、さらに国の天然記念物にも指定されました。

 

 

 

■富士山周辺に降った雨や雪が、柿田川の湧き水として地上に現れるまで、26~28年の年月がかかると言われています。水温も一年を通して一定で約15℃、水質も大変よく、三島、沼津エリアの飲料水にもなっています。

 

 

 

 

 

■湧水によって突然登場する稀有な川であるのに、「柿田川」という普通の名前が付けられています。かつては泉川と呼ばれていました。1900年代はじめから柿田川の名称が使われ始め、その後定着したようです。「柿田」は下流にある柿田橋に由来するのですが、この名称はもともと、「乾き田」からきており、周辺の田んぼの用水が不足していたことから付けられたものです。何とも皮肉な名前になっています。右は柿田橋からの眺めです。

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