氷川神社

(1)氷川神社

■さいたま新都心駅から北に一直線に伸びる氷川神社の参道は、長さが2㎞あり日本一長い参道と言われています。今はケヤキを中心とした並木道ですが、案内板によると100年前は杉並木だったようです。

■江戸時代、この参道は中山道の一部でしたが、神の参道を街道として用いるのは恐れ多いとして、中山道は、参道の入口から大宮駅方面に変更になりました。

 

 

■神社の境内は、江戸時代中期まで存在した広大な見沼 (みぬま)の畔に位置しています。神社の南側に広がる 神池(かみいけ)はその名残です。

 

 






 

 

 

 

 

 

 

 

■本殿の西側に「蛇の池」があります。泉が湧き出ておりかつての見沼の水源のひとつでした。

■蛇の池は、氷川神社がこの地に定められた理由となった場所と思われます。おそらく、縄文人たちによってこの水源は神聖な場所として守られていたのでしょう。そこに出雲族たちは社を建てたのです。

 

 

■本殿の東側に門客人神社(もんきゃくじんじんじゃ)という摂社があります。この摂社は、江戸時代までは荒脛巾社(あらはばきしゃ)と呼ばれ、出雲族が来る前の土着民たちがお祀りしていたアラハバキ神を祀っています。

 

 

 

 

(2)氷川女體神社(ひかわにょたいじんじゃ)

■氷川神社の南東8㎞ほど離れた場所に、氷川女體神社というなまめかしい名前の神社があります。氷川神社も氷川女體神社も、干拓される前の見沼の畔に位置し、見沼と関連性があることは明らかです。

 

 



 











■氷川女體神社は鎮守の森の雰囲気をよく残しています。しかし、周りは住宅街なので、鎮守の森全体をカメラに収めようとすると、適当な場所が見つかりません。

■仕方なく、神社の前に整備された「見沼氷川公園」から森を撮りました。ここからでは、鎮守の森のよさはあまり伝わりませんが、一方、かつて神社が見沼のほとりに鎮座していたことを髣髴とさせます。

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