■9月半ばの大滝湧水です。JR中央本線の小淵沢駅から20分ほど歩いた場所にあります。
■大滝湧水は、標高820m地点に湧出し、日量2万2000トン、水温は一年をとおして12°Cです。飲んでみると、雑味がなく、やわらかな味わいです。古くから近在の生活用水として住民の生活を支えてきました。「八ヶ岳南麓高原湧水群」のひとつとして、環境省の名水百選に選ばれています。
■湧水の後背地の山林は滝山と呼ばれています。江戸時代には、水源かん養のため甲府代官が民有地を買い上げ、御留林として湧水の保全を図っていました。
■湧水のまわりには、人を落ち着かせる「気」が感じられます。湧水の軽やかな水音に癒されることもありますが、それとともに、神社の境内と湧水の周囲に人の手が入り、きれいな環境が保たれていることが大きいと思います。境内はよく掃き清められ、日本庭園でよく見られる砂紋(さもん)まで描かれています。地元の人たちのこの場所に対する思い入れが感じられます。
■湧水の入り口には、JR中央本線をくぐるレンガ造りのトンネルがあります。これは中央本線が開通した1904年(明治37年)に造られたもので、約122年の歴史があります。

