御浜岬

■大瀬崎(おせざき)から直線距離で6㎞ほど南に、大瀬崎と同じ方向に伸びた砂嘴(さし)地形がもうひとつあります。それが、御浜岬(みはまみさき)です。上は、岬の対岸にある夕映えの丘からの眺望です。

■御浜岬の先端には、諸口(もろくち)神社が鎮座します。ヤマトタケルの妃の弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと)をお祀りする神社です。弟橘姫命は「もろき姫」とも呼ばれ、神社名の由来となっています。大瀬崎にはビャクシンの樹林帯が見られましたが、諸口神社の周囲にはイヌマキが群生しています。

 

 

■御浜岬は静岡県沼津市戸田(へだ)にあります。戸田は、修善寺駅から標高730mの戸田峠(へだとうげ)を越えて、バスで50分の道のりです。

■御浜岬がなぜパワースポットかと言えば、波高い外海である駿河湾と漁船が多数停泊する入り江である戸田港とのコントラストを作り上げているからです。言い換えれば、神の世界と人の世界との境界をなしているのです。御浜岬に囲まれる戸田港は天然の良港で、深海に棲むタカアシガニなどが水揚げされます。

 

 

 

 


■また、戸田(へだ)と大瀬崎(おせざき)のちょうど中間に、富士山の展望スポットとして有名な煌めきの丘(きらめきのおか)があります。

■煌めきの丘の足元は、沼津市井田(いた)地区です。実は、この場所にも、大瀬崎や御浜岬同様、海流に沿って伸びる砂嘴が形作られていました。その後、砂嘴の先端が湾を閉じる形になりました。こうした地形を砂州(さす)と言います。

 

■砂州の陸地側には、海から切り離された水たまりが残ります。その名残が現在の明神池です。

■すなわち、大瀬崎から御浜岬の間6㎞ほどは、砂嘴と砂州が3つ連続しているのです。

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